2025年12月24日
歌舞伎デビュー
先日、南座にて吉例顔見世興行を観てきました。
実はこれが、遅ればせながらの歌舞伎鑑賞デビューです。
きっかけは、映画『国宝』でした。
舞台に立つということの重み。
スクリーン越しでも胸に迫るものがあり、
「本物の歌舞伎を鑑賞したい」という思いが芽生え、
Facebookで発信したところ、ご縁を繋いでいただき、
前から4列目で楽しむことができました!
南座の前は何百回と通ったことはあるものの、
劇場に足を踏み入れるのは初めてでした。
隅々まで神経の行き届いた所作、表情豊かな演者、
役者が花道に姿を現すだけで空気が変わり、
「舞台を観る」というより「場を共有する」感覚に
近い体験でした!
出演者の顔ぶれも、まさに顔見世の名にふさわしい豪華さ。
その中でも特に心を打たれたのが、尾上菊之助、菊五郎の
襲名口上です。
言葉の一つ一つに、先人から受け継いだ芸への敬意と、
次代へつなぐ覚悟が込められており、華やかさの裏にある
重みがひしひしと伝わってきました。
歌舞伎の魅力は、物語のわかりやすさ、人間の情や業を描く
普遍性、そして何より「積み重ねられてきた時間」を体感できること。そのすべてが舞台上に凝縮されていると感じられ、
初めての歌舞伎は、想像以上に深く楽しい体験でした!
音声ガイドが絶妙のタイミングで背景や、登場人物の説明
をしてくれるのも、初心者にはありがたいことでした。
ようやく推し活対象が見つかったかも!?

