2024年9月5日
本当に無駄なのか?
三重県の津にやってきました。
ゴルフではよく訪れますが、仕事は久しぶりです!
さて、東京大学教授 西成活裕氏が唱える
無駄学なるものがあります。
西成氏によると、
「無駄かどうかは期間と目的の
二つを定めないと決まらない」。
たとえば、学生時代、受験に関係のない科目を
勉強するのは時間の無駄だと思っていたが、
20年後にそうした知識が役に立って、
論文をまとめることができたという。
このケースの場合、期間設定が3年と短ければ、
無駄かもしれないが、20年とすれば無駄ではないかも
しれない。
ある組織で仕事の成果が伴わない人を
異動させたら、残った人の関係が急に険悪になり、
生産性が大いに低下してしまった、という例。
仕事で結果を出す、という目的では
ダメだったかもしれないが、組織の人間関係潤滑油、
という目的においては、大事な役割を果たしていたのだという。
いま、社会がどんどん短期的な視野に陥っており、
無駄だと思うことを切り捨てて、見せかけの効率化に走るのは、
大変危険だと感じている、とはまさにです。
まずは目的と期間設定を適切に定め、
それを組織できちんと共有していくことで、
ぶれない無駄の判断ができるのですね。
それこそが、長い目で見た時の、
真の効率化である、というお話にも納得です。