2024年4月12日
新入社員へのメッセージ
今日も大阪城の近くでお仕事です。
高層ビルから見下ろすと、大阪城公園の桜は、
葉桜になりつつあります。
さて、毎年この時期、伊集院静氏による新入社員への
メッセージがサントリーの広告として掲載されるのが
楽しみでした。
残念ながら昨年お亡くなりになったので、もう読めないのは
さみしい限り。
2016年4月1日の日経新聞に掲載されたメッセージが、
一番印象に残っています。朝から泣けました・・。
『新社会人おめでとう。
今日、君はどんな職場で、この日を迎えただろうか。
どんな職場、仕事であれ、そこが君の出発点だ。
仕事とは何だろう?働くとは何だと思う?
人間は誰でも身体の中に、
火をおこす石のかけらを持っている。
働くとは、その石を打ち続けることだ。
仕事とは、その火をかたちにすることだ。
その火は、人々に希望を与え、こころをゆたかにするんだ。
今、私たちの社会はさまざまな問題であふれている。
今までのやり方では解決しないものだらけだ。
だから新しい人よ、ユニークでまぶしい、
燃える君の炎が欲しい。
新しい発想、力は、挑戦する中にしか生まれない。
挑め、失敗してもあきらめるな。さらに挑め。
困難に立ち向かう人間の中には真理がある。
自分のためだけに生きるな。仕事は誰かのやめにやるものだ。
それが人間の品性だ。仕事の品格だ。
しかし本物の仕事は、辛いぞ、苦しいぞ、きびしいぞ。
それでも元気に明るく、笑って走るのが新しい人だ。
少し疲れたら、夕暮れ、こころを抱いてくれる一杯をやろう。
新しい人よ、君に乾杯』。