2023年8月2日
心柱
先日法隆寺に行ってきました。
年に何度か訪れるこの場所。
世界最古の木造建築、法隆寺。
五重塔は、先端までの高さが32.5m。
この塔には一本の太い「心柱」が、
土台から塔の先端に突き出ている相輪まで
貫かれていますが、この心柱は
見事に衝撃を吸収しています。
だからこそ、木造建築でありながら、
これまでの地震でも、倒壊しなかったのではないかとも。
心柱と鉄骨が別々に揺れることで、
衝撃を吸収するという構造、
スカイツリーにも取り入られています。
「軸はぶらさずに、しなやかに」。
人の生き方にも通じるものがあるなあ、と思います。
また、木の性質をよく見抜いて建てられている点も秀逸です。
力のかかるところや軸心部には、
「節」のあるものを使用したり、
「そり」を逆向きに合わせて活用する等、
ひとつひとつには特徴や個性があっても、
全体として統一がとれている。
”特徴や個性を生かしながら”、という点は、
組織づくりに通ずるものがありますね。