2023年5月30日
哲学に触れる
週末、西田幾多郎哲学記念館を訪れました。
安藤忠雄氏設計のこの場所は、迷路のように入り組んでいて、
歩きながら迷いながら考え、次に進む道を考えるという、
まさに人生の如く場所でした。
庭園を散歩し、”空の庭”で空を見上げる。
2時間少々、あてもなく館内を回遊しました。
哲学とは「知ることを愛するということ」。
それは情報を増やすことではなく、自ら迷い、考え、真実を
追い求めることであり、すぐにわかる必要はない。
ひとことで言い表すこともできない。すぐに答えを求めず、
ゆっくりとしたあゆみが大事。
こんな案内が展示室に書かれていました。
「哲学の動機は驚きではなくして、深い人生の悲哀でなければならない」。
氏の生涯に触れることで、より、この言葉が心に迫ります。
西田幾多郎氏と鈴木大拙氏は、同級生であり生涯の友。
二つの記念館を訪れることができて、とても豊かな時間を過ごせました。