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BPS代表 藤井 美保代

2025年10月15日

共助資本主義

夕方からの会合に参加したのち、東京へ向かう新幹線車中です。
本日の講演は、「共助資本主義」について。

東京の経済同友会が提唱してますが、「共助資本主義」とは、
ただ利益を追うだけの資本主義でも助け合いだけの社会でもない、
“成長と共助を両立させる”新しいモデルです。

企業は「利益を出すこと」だけではなく、
自らが掲げる目的(=パーパス)を通じて、
社会に価値提供したり、社会課題解決を図る役割を担う。
起業家精神・挑戦心をもって革新を起こしつつ、
同時にソーシャルセクター(NPOなど)と
共創し、「共助」の取り組みを進めよう、というイメージです。

なぜこんな発想が必要かと言うと、従来の資本主義モデルは、
富の偏在や格差、共同体の崩壊、孤立感の拡大といった
問題を抱えているが、これからの時代は、収奪的な社会から
包摂的な社会への転換が求められているからだと。

自社の利益の一部を、社会課題解決に役立てる。
具体的な取り組みも少しずつ進んでいて、
「ソーシャルウェンズデー」という社会貢献・
共創活動を促すプログラムや、ケロッグ朝ごはんプロジェクトも
その一つ。

但し、企業側が本気で社会課題を解決しようとすると
コストがかかり、利益とのバランスをどう取るかが難しい。
連携する団体間で価値観・目線がずれることもあります。
課題はあるものの、この考え方が広まることにより、
「稼ぐ」と「支える」がセットになる社会は、
少しずつ実現できるかもしれません。

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