2018年11月16日
信用
『人の信を得るということ、
つまり信用を築き上げるということは
一朝一夕にはできません。
創業して間もない企業や中小企業は、
何とかして信用のある企業と、
いわれるようになりたいと、
トップから社員まで、
大変な努力を続けています。
こうして真剣な努力を続けていると
その成果が上がってきて、
信用のある会社だといわれるようになります。
問題はその後です。
ある程度信用ができてくると、
それを使い始める。
会社や社員の姿勢が、
だんだん高くなってくるわけです。
信用されていることに甘えて、
「これくらいの無理はきいてもらっても」と、
信用を使い出すと、長い年月をかけ、
血のにじむような努力によって
蓄積してきた信用が取り崩されてしまう。
先代はこのことを戒めて、
次のように言いました。
「信用は世間からもらった切符や。
十枚あっても、一枚使えば九枚になり、
また一枚使えば八枚、といった具合に減ってしまう。
気を許すと、あっという間に信用がなくなってしまう。
特に、“上が行えば下これを習う”で、
上に立つ者ほど注意しなければいけない」と』。
コクヨ創業者の方のお言葉です。
今日は「信用」について語り合う機会をいただきましたが、
身を引き締めていきたいです。