2025年11月12日
ガラスの天井
広島へやってきました!
先週と今週は、女性を対象にしたセミナーが続きました。
1985年の男女雇用機会均等法の成立から40年。
いま、日本では初の女性首相が誕生し、働く女性は全労働人口の45%を
占めるまでになりました。
M字型カーブもかつてよりもゆるやかになり、社会は確かに変化しています。
それでも、管理職比率や賃金にはまだ男女格差が存在し、
見えない「ガラスの天井」は依然として立ちはだかっています。
この壁をやぶるためには、『無意識のバイアスを見える化』すること。
“リーダー=男性”という思い込みもまだあるでしょうし、
わたしにはリーダーなんて無理、という過小評価バイアスも
確かに存在する。そんなバイアスに気づくことが、最初の一歩です
二つ目は、『キャリアの中断を許容すること』。
出産や介護などで一時的に、仕事に力点を置けなくなったとししても、
再挑戦できる仕組みがあれば、才能は再び輝きます。
再スキルアップの支援、副業や兼業を通じたスキル維持、
キャリアカウンセリングの充実など、
“曲線のキャリア”を肯定する社会へ転換が必要です。
三つ目は、「女性活躍を経営戦略に位置づけること」。
多様な意思決定が企業の成長を促すことは、もはやデータで
裏づけられています。経営層自らが言葉と行動で示し、
KPIとして多様性指標を設定することで“制度”から“文化”へと
進化できるはず。
均等法から40年。
次の40年は、女性が「頑張る」時代ではなく、
誰もが自然に力を発揮できる時代へ。
そのための変革は、私たち一人ひとりが担うのだと思います!

