2023年1月11日
これは面白くも恐ろしい・・
先日この本のことを伺い、早速読んだ、「サボタージュ・マニュアル」。
”あるある本として笑いながら読んでいるうちに、やがて楽しさは、
空恐ろしさに変わる”とはまさに・。
どんなちょっとした工夫をすれば、組織がまわらなくなったり、
人をイライラさせることができるのか?
サボタージュ・マニュアルとは、米国戦略諜報局(OSS)が、
その活動の一環として作成したマニュアルです。
一般市民によるサボタージュ活動は、ボディブローのように組織や人に
弊害をもたらしていく。
「どうすれば組織がうまくまわらなくなるのか」
「どのようにすればうっかり事故や災害が起きてしまうのか」を
マニュアル化したものです。
人間の負の部分をそのままに映し出しているとも言われている
このマニュアル。びっくりするほど具体的且つ、事細かに書かれています。
「組織や生産に対する一般的な妨害」の項目をいくつか抜粋。
・何事をするにも「決められた手順」を踏んでしなければならないと主張せよ。
迅速な決断をするための簡略した手続きを認めるな
・演説せよ。できるだけ頻繁に延々と話せ。長い逸話や個人的な経験を持ち出して、
論点を説明せよ
・文面による指示を要求せよ。指示を誤解せよ。その指示をめぐってきりのない
質問を投げかけよ。あるいは長ったらしい返信を送れ
・新しい作業者を訓練するときには、不完全な、または誤解を招くような指示をせよ
・通信、議事録、決議の細かい言い回しをめぐって議論せよ
・以前の会議で決議されたことを再び持ち出し、その妥当性をめぐる議論を再開せよ
・決断に対してはあらゆる可能性を吟味せよ
・行動するな徹底的に議論せよ
一見なぜ?と思うような項目も、解説を読むと納得です。
いやはや、無意識にやっていることも少なからずあるかも、と怖くなったのでした。