2023年11月21日
人間の分際
岡山の朝は快晴です!
雲一つない空が美しい。
さて、折に触れて読む、
曽野綾子氏の、”人間の分際”。
過去作品からの抜粋ではありますが、
その分、前後の脈絡は関係なく、
どこからでも読める本です。
「人間の分際」というタイトルが、
ついつい奢ってしまいがちな自分に、
戒めをいただけます。
”世の中には「なせばなる」、
「努力すれば必ず報いられる」
などという美談が溢れているが
80数年の人生を顧みて、
努力してもダメなことは実に多い。
要は、ほとんどすべてのことに、
努力でなしうる限度があり、
人間はその分際を心得ない限り、
到底幸福には暮らせないのだ”。
現実を突きつけられるような言葉ですが、
確かに・・。
”老いと死”がなければ、
人間は謙虚になれない”、
というくだりにも、共感しきり。
自分が今までできて当たり前だったことが、
できなくなる。
そうすると、改めて当たり前のことに
感謝しながらも、できない自分も、
受け入れて行こう、と思えるのだなあ、と。