2017年7月4日

上善は水のごとし

このタイトルに書いたのは、
老子が残した言葉です。

『最上の善なるあり方は、水のようなもの。
水は、あらゆる物に恵みを与えながら、
争うことがなく、誰もがみな、いやだと思う
低いところに落ち着く。だから道に近いのだ』。

水は、大地に恵みを与え作物を育てたり、
人々の喉を潤したりと、さまざまなものを
私たちに与えてくれます。

さらに川を流れる水に目を移すと、
しなやかに方向を変えながら、
岩を避けるようにして流れていきます。

また、水は四角い器に入れると四角になり、
円い器に入れると円くまるように、
柔軟なものの代表でもあります。
しかし、水をノズルで噴射して、
金属を切断することだってできます。

もっとも柔軟な水に、
大きな力が潜んでいる。
そんな水の性質を、
人間の理想のありようにたとえた老子。
短い言葉の中に、深いメッセージが込められていますね。

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