2025年11月17日
習慣化
東京へ向かうひかり車中です!
学校ではインフルエンザやコロナが流行っていて、
次々と学級閉鎖になっているようですが、
今週はぐっと寒くなる見込みなので、
ますます拡大しそうで心配です。
さて、習慣化についての本再読。
「人間は理性の生き物でも、本能の生き物でもない。
人間は“習慣”の生き物である」。
哲学者ジョン・デューイの言葉です。
近年、習慣形成の研究は大きく進みました。
「習慣化には3か月」とよく言われますが、
行動の種類によって必要な期間は異なることが、
心理学や脳科学の視点からも明らかになっています。
習慣化コンサルタントの古川武士氏は
行動習慣・身体習慣・思考習慣の3つに分けて整理しています。
行動習慣は1か月。
読書、日記、片づけ、勉強、家計簿など
行動は「トリガー(きっかけ)」と「小さな報酬」で定着しやすい。
行動経済学者BJ・フォッグが提唱する“Tiny Habits”でも、
「小さく始めて、大げさに褒める」ことが習慣化を
後押しすると言われています。
身体習慣は3か月。
運動、食事改善、早起き、禁煙、筋トレなど
身体は“慣性”が強いため、神経回路と筋反応の再学習に時間がかかる。
脳の可塑性研究でも「約12週間で神経ネットワークの変化が安定する」と
報告あり。
思考習慣は6か月。
ポジティブ思考、論理的思考、自己肯定感など
最も難易度が高いのがこの領域。
思考は長年の体験・価値観に根差しているため、
脳の「デフォルトモードネットワーク(無意識の思考回路)」を
書き換える必要があるために長くかかる。
マインドセットを変えるには、行動を“続ける”ことによる
内面の積み重ねが不可欠。
良き習慣を身につけたいものです。

