2023年10月6日
バイブル本
博多に向かう道中です!
だんだん曇り空になってきましたが、
久しぶりに会える方もいて楽しみです。
さて、昨年来バイブルになっている「会社という迷宮」。
何度読み、オーディブルで聴いたことか。
今日の道中は、下町ロケット(U-NEXT)と、この本がお供です。
どちらも経営の原点に思いを馳せ、胸迫るものがあります。
この本では、普段何気なく使っている
”戦略”、”組織”、”開発”などの言葉を
迷宮の経営辞典とし展開しています。
つい、こういう言葉に溺れそうになり、わかった気になりますが、
経営を概念化しないこと。
主観的な眼差しで視座の置き所を定め、
自ら経営判断することが大事。
忘れてならない想い。以下に一部引用します。
『人間としての「経営者」がactuality(実質感、手触り感)を
もって向き合い考えてきたことは、そもそも
多元的なことだったはずである。
すべての「会社」にはその原点となった思いがあり、
その実現に尽くしてきた人々の努力があり、
それを支援してくれた人々への恩義があり、
その歴史の中で創り出してきた独自の製品やサービスがあり、
築き上げてきた顧客との関係や信用があり、
そして今ここで働く「社員」一人ひとりの思いと能力と意欲、
そしてそれらの人々の人生や生活がある。
そして何より「会社」とは、社会に対して何かこれまでにない
新しい「価値」を創り出すことを企図して生まれたものであり、
成立の由来からして社会的な存在であった。
その意味で「会社」とは、広く関与する人々の「価値」の束なのである。
「経営者」はいつでもそれらの異なる「価値」軸を束ね、
その全体に目配りし、何が善いことなのかを統合的に
肌感覚を以て価値判断し、実践するという創造的営為の
主体者であるはずだった』。
”会社とは広く関与する人々の価値の束”。
そのことを忘れてはならない、と思うのです。