2023年8月10日
心身相関
明日から6日間お盆休みをいただきます!
ソウルは結局、台風リスクを避け、2月に延期。
旅行延期や中止三昧のこの4年間ですが、
流れに任せよう(と、自分に言い聞かす)。
さて、体の不調と心はつながっていると思った、
夏木静子氏著、「腰痛放浪記 椅子がこわい」。
ある日突然腰痛が。
その後、3年近くもめまいがするほどの
痛みと戦うも、原因がわからない。
1日の大半を寝て過ごさねばならないということで、
日常生活にも大きな支障が出ていました。
知人の紹介で心療内科の診察を受け、
告げられたのは「典型的な心身症」。
痛みの症状は心が原因で起きたのだといいます。
夏木氏の意識は常に仕事に前向きで、
絶えず自分を鼓舞して新しい作品に挑戦してきた。
いわばひたすら頑張って走り続けることで充足し、
自らを支えてきた。
しかし、潜在意識はもはや疲れ切って休息を
求めていた。意識と潜在意識がかい離したあげく、
潜在意識が幻のような病気をつくりだして、
そこに逃げ込んだ「疾病逃避」が起きた。
幻の症状は最初は軽度であったかもしれないが、
気持ちが強くそれにこだわったため、症状はみるみる
肥大化し、重症患者になったといいます。
氏曰く、『人間の本音は潜在意識の方に
多く偏在しているのではないか。その声は聞こえにくい。
意識の抱く、「かくあるべき」とか「かくありたい」という
威勢の良い理想や願望に反して「かくある」という認めたくない
現実を告げているからだ。
しかし時には人は立ち止まって、潜在意識の声に
耳を傾けなければいけないのかもしれない。
意識と潜在意識の両方を合わせて「心」と呼ぶとすれば、
心と体がいかに密接につながっているか、「心身相関」に
初めて目を開かせる思いがした』。
「ひたすら頑張って走り続けることで
自分を鼓舞する」だけではなく、
立ち止まってゆっくりとすることも必要だなあ、と。