2023年6月15日
コンパッション
東京の朝は曇り空です!
来る度に景色が変わる神谷町。
今秋の麻布台ヒルズ完成まであと少し、楽しみです。
さて、ようやく「COMPASSION」読了。
読み応えのある本でした。
コンパッションとは、「自分や相手を深く理解し、役に立ちたいという純粋な思い。
自分自身や相手と”共にいる”力」。人が本来持っている力でもあります。
このコンパッションと、勇気に満ちた人生には、重要な5つの資質がある。
それは、「利他性、共感、誠実、敬意、関与」。
これらがなくては人の役に立つこともできないし、
生きていくことも不可能。
しかし、この資質は、質が低下すると害にもなる危険性をはらんでいるため、
表裏二面性があるというエッジ・ステート(崖の縁)でもある。
利他性は、病的な利他性と化す可能性があり、
共感は共感疲労と化すこともある。
誠実は、そうでない状況を目にしたとき、道徳的な苦しみが生じることもあり、
敬意は、自分の価値観や礼節にそむいた人や自分自身に遭遇したとき、軽蔑になる。
関与は、結果が出ない場合は無力感や燃え尽きにつながることもある。
エッジ・ステートメントには潜在的な力が宿っており、ここで踏み外すことなく、
コンパッションと苦しみが拮抗するはざまで、人は磨かれていくのだ。
泥があるからこそ、蓮の花が咲く。
「関与」が、無力感や燃え尽きにつながったこともありましたが、
この本を読み、「これぞ研磨の機会だったのか!」と腑に落ちたのでした。