2021年1月12日
癖を活かす
今朝は自宅近くや奈良では結構な雪が降っていましたが、
京都市内・大阪市内はそうでもありませんでした。
さて、連休中は読書にDVD三昧!
DVDは手塚治虫のアニメにハマる。
火の鳥、ブッダ、三つ目が通る、と
乱読ならぬ乱視聴。小さいころにとはまた違った印象で楽しみました。
読書は雑誌・ビジネス書・小説などなど並行して何冊も読みふける。
印象に残ったのは、法隆寺の大修理に棟梁として立ち会い、
見事に復元した昭和の宮大工、西岡常一氏の著書「木に学べ」。
以前にも読んだことがありますが、手に取りたくなりました。
「棟梁は、木の癖を見抜いて、性質を見極めそれを適材適所に使うこと。
癖があるからはじくのではなく、それぞれの癖を活かして使うことが腕の見せ所」。
「建物は良い木ばかりでは建たない。北側で育った”アテ”という、
どうしようもない木がある。しかしアテは、日当たりの悪い場所に使うと、
何百年も我慢する良い木になる」。
組織にも、通ずるものがあります。
「木も人間も自然の中では同じようなもんや。
どっちか一方がえらいということはないんや。
互いに歩み寄って、はじめて”もの”ができるんですわ。
それを全部人間の都合でどうにかしようとしたら、あきませんな。
いまは太陽はあたりまえ、空気もあたりまえと思っとる。
心から自然を尊ぶという人がありませんわな。
このままやったら、わたしは1世紀から3世紀のうちに
日本は砂漠になるんやないかと思います」。