2020年9月7日
両利きの組織
大雨の音で目覚めた朝です。
九州の台風被害が心配ですが、どうぞ大きな被害が
出ないようにと願うばかりです。
さて、週末は「両利きの組織をつくる」読了。
「両利きの組織」とは、既存事業で効率的・安定的に収益を上げながら、
時代のニーズに合った新規事業を立ち上げる力のある組織のこと。
大企業AGC(旧 旭硝子社)が舞台ではあるものの、
創造的破壊(ディスラプション)の時代背景を考えると、
どの組織にも通ずるものがあります。
特に5章の「組織開発の本質」はがっつり読みました!
組織は生き物であり、そこには生身の人間同士の
利害のぶつかりあいが生まれるリアルな組織力学がある。
組織を変革するために筆者が用いているという
「組織開発」というアプローチのステップが具体的に展開されています。
筆者曰く、組織開発とは
・組織を「変える」のではなく、組織が「変わる」を支援する取組みである
・組織の能力開発である
・能力発揮のルート・ファインディングである
・組織感情のマネジメントである
・経営に対する信頼醸成である
そのスタートは現場の困りごとを把握することから。
そして、現場で語られている問題をどの階層レベルでとらえるかがカギ。
「存在目的レベルの問題か?」
「戦略レベルの問題なのか?」
「組織の基本要素間のアラインメントレベルか?」
「仕組み・手順レベルの問題なのか?」
最終章は「脱皮できない蛇は死ぬ」。
今まさに、人も組織も正念場!ですね。