2020年9月2日
挑戦と反省
昨夜NHKオンデマンドで観た、「若者が熱狂”瀧本さんの宿題”」。
去年亡くなった投資家、瀧本哲史さんの講義を受けた若者たちが、
今、どんな戦いをしているのかにスポットをあてた番組でした。
「混迷の時代でも決してあきらめず、自分自身が希望になる生き方をせよ。
価値ある成功は100回のうち3回くらいの勝率。
その3回のために何度も何度も失敗し、それでもまた挑戦ができるか…
失敗は織り込み済みであるから、悲観することなく挑戦をし続けていいんだ。
小さい挑戦をたくさんし、どんどん失敗し、その中から生まれた
成功の種を大きく育てていけばいい」。
若者だけではなく、私のような中年にも勇気を与えられる言葉です!
ふと、田坂氏の言葉がよみがえりました。
「経験を積めば、智恵を身につけることができる」。
多くの人がそう思い込んでいますが、
ただ経験を積んだだけでは、智恵を身につけることはできません。
日々の仕事を通じて行う「経験」を、
単にそうした出来事もあった、という次元にとどめることなく、
あのとき、大切な智恵を掴むことができたという
「体験」へと高めることが大事です。
そのためには、「反省」をすること。
その「経験」を振り返り、深く「反省」することによって、
言葉にならない「智恵」を掴むこと。
また、「反省」とは、後悔・懺悔といった、
抽象的・情緒的な営みではなく、
具体的・理性的な方法を伴った「高度な技法」です。
例えば、自分の失敗で深刻なトラブルが起こったとき、
「ああ、しまった! 二度とこうした失敗はしたくない!」と考えるのは、
「反省」ではなく、単なる「後悔」。
また、「今回のトラブルは、すべて私に責任があります。
私の未熟さが原因です」と語るのは、「反省」ではなく、単なる「懺悔」。
反省とは、原因を考え、具体的に「何を改善するのか」に対する
具体的なアウトプットをすること。
それなくしては、人は成長しない。
挑戦と反省!