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BPS代表 藤井 美保代

2018年11月7日

劣化する?

あまりに痛いところを突いてくる、
山口周氏の「劣化するオッサン社会の処方箋」。

私もまさにこの世代ですが、
固定化された職場で経験や年齢を重ねる中で習熟し、
地位が高まってきた昭和世代のキャリア形成。
経験や地位を重ねると、偉いと錯覚しやすい構造ですが、
世の中は破壊的変化が起きていて、
長い年月をかけて積み上げてきた
経験やスキルが、一瞬で価値を持たないものになってしまう・・。

だからこそ、これまでの経験や地位に甘んじることなく、
良質なインプットを継続的に行っていくことが大切。
年を取っているというだけでは、偉そうなふるまいが許容されない、
という時代を生きる覚悟が必要になってきますね。

知識を蓄積し、蓄積した知識に基づいて思考し、
思考したことをオピニオンとして表出し、
他者のオピニオンを傾聴すること。

蓄積する知識は10年も経てば劣化してしまうような、
旬の短い知識ではなく、何十年ものあいだ効果を発揮するような
知識を入力すべきだと。
つまり血気盛んな若者の、より深い思考を促すような
本質的な問いかけを行うための「教養」が必要。

私達の不幸は、70年代に絶滅した教養世代と、
90年代以降に勃興した実学世代のはざまに発生した、
「知的真空の時代」に若手時代を過ごしてしまったという点・・。

しかし今からでも遅くはない!
最後にはそう思える本でもありました。
昭和世代の皆さん、オススメです!

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