2018年11月5日
白雲自在
白雲自在(はくうんじざい)という禅語があります。
白雲自体にはこだわりがなく、
自由自在に風とともに空を流れていきます。
南から北に風が吹けば、北に流されますし、
北から南に風が吹けば、南に流れます。
風によって雲の形もどんどん変わっていく。
しかしながらどんなに形が変わっても
雲自体の実在は失いません。
強風が吹いても、動じずに流れていく白雲と同じように、
人間の心も「自由無碍」にしておくことが大切。
これは、周囲の評価にとらわれることなく、
今の自分をあるがままに見てもらえればいいのです。
そのためには、「他人からいい評価を得たい」、
「等身大よりも立派な自分を見せたい」という、
こだわりを捨てること。
そこにこだわり続けるから、
本来やるべき仕事をやる前に心が疲れてしまう。
それよりも今、自分が成すべき仕事は何かと考え、
それに集中し、丁寧に取り組んでいく。
そうすれば、人間関係に悩む暇もないでしょうし、
不要なストレスで心が疲弊することなく、
前進することができます。
これは、曹洞宗徳雄山建功寺住職、
枡野 俊明氏の言葉です。
とらわれやこだわりは、そう簡単には手放せない。
しかし、そのとらわれやこだわりが自身を苦しめるものであるならば・・。
少しずつでも手放したいですね!