2017年2月10日

生産性を上げるアイデアその3 「身近にスマホがあると、集中できない」(コラム2017/02/10)

「身近にスマホがあると、集中できない」

認知心理学の専門の河原純一郎・北海道大特任准教授の実験では,スマホがそばに置いてあるだけで、「メールが来ないか」などと気を取られ、注意力が低下されることが確認された。また、脳科学者の川島隆太・東北大教授がスマホを操作中の大学生約20人の脳の血流量を測定したところ、論理的な思考を行う大脳の前頭前野が「眠っているような、ボーッとした状態」になっていたという(読売新聞2017年2月1日号)。

大変興味深い新聞記事です。これらは誰もが経験していることではないでしょうか。意外にオフィスの現場では、デスクの上にスマホを置いて仕事をしているケースをよく見かけます。会社でスマホを貸与している場合もあり、仕事で使われているのか、私用で使われているのか、一見しただけではわからない状態です。
「情報機器等の使用」について、きちんと対処している会社の就業規則では、「会社のパソコンや会社が貸与した携帯電話を私的に使用しないこと」「タブレット型コンピュータやスマートフォン(個人所有のもの)を業務で使用しないこと」というように定めています。情報漏洩が予測される職場では持ち込み禁止になっている場合もあります。一般的な会社でスマホの私的使用を禁じているとしても、デスクの上に置いているだけでは違法にはなりません。しかし集中の妨げとなり、業務効率が落ちたり、業務上のミスが生じていれば放置するわけにはいきません。きちんとスマホ使用については具体的に就業規則を決める必要があります。

スマートフォンを所有する15歳~59歳の男女553人を対象に、スマートフォン依存について聞いたところ、「かなり依存している」が18.8%、「やや依存している」が52.6%と合わせて71.4%の人がスマホ依存の自覚があることがわかった。年代別で見ると、10代が21.6%、20代が26.4%、30代の21.8%がスマホに「かなり依存している」と自覚している結果となった(下図参照:MMD研究所調査 https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1563.html)。

またMMD研究所によると、スマートフォンに接触している時間では「2時間未満」が最も多く20.3%、次いで「3時間未満」が17.9%、「1時間未満」が17.0%であり、「2時間〜3時間未満」が2割弱という結果に驚きます。
現代はあまりにもスマホ依存のライフスタイルです。会社内のスマホ使用について、就業規則で定めることも重要ですが、一日の貴重な時間に対しての教育も現代では不可欠です。時間を有効に使うには仕事もプライベートも共通しているからです。業務上、プライベートの部分に踏み込むことは出来ませんが、時間の有効活用については共通するものであり、スマホ依存症で寝不足になっていれば業務に支障を来します。現代では「スマホを制する者は時間を制す」につながっていると思えるのです。

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