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人はなぜ、変わらないのか?(コラム2017/02/03)

人はなぜ、変わらないのか?

「脱皮できない蛇は滅びる」
これは、哲学者ニーチェの言葉です。

世界が大きく変化を遂げている今、充実した人生を送るためには、私たちも脱皮して、変化・進化を遂げることを余儀なくされています。
ところが、人間には、変化を楽しむ人(イノベーター)、やむを得ず変化しようとする人(フォロワー)、変化を望まない人が存在します。

「ラーニング・オーガニゼーション(学習する組織)」という言葉を耳にされたことがあるでしょう。
「ラーニング」という言葉の意味は、変化に対応して、自ら新たな知識・技術・行動・思考・態度・価値観・世界観を獲得したり生成したりすることだそうです。(「学習する組織~現場に変化のタネをまく」 (光文社新書) より引用)
組織も人も、学習して新たな知見を身につけることが、変化の激しい時代に充実した人生を送る術なのです。

ところが、残念なことに、変化を望まない人が少なからず存在します。
今回は、変化を望まない人たちが変化や進化を選ぶための方法を提言したいと思います。

以下の図は、私たちが変化・進化を遂げる際の心の動きを表現しています。

●コンフォートゾーン
現状維持の領域で、慣れ親しんだ思考・行動パターンから出ない状態です。
本人にとっては、ある種、快適で安全かもしれません。
●ストレッチゾーン
成長し、変化・進化を遂げる領域です。
うまくいけば成長することができますが、リスクを伴う場合もあり、ある種の痛みを伴います。
●デンジャラスゾーン
無謀な挑戦の領域で、現在の能力を大きく超えるハイリスクな挑戦と言えます。

私たちの思考や行動の60~80パーセントは習慣化(パターン化)していると言われています。
習慣化していることのメリットは、独自の成功パターンに従うためリスクが少なく安心と感じ、判断に時間がかからないことです。
同時に、慣れたやり方や考え方ばかりを選択するのは、
「これは、こうあるべき(=当たり前)」という思い込みが生まれ、他のやり方を排除しようとする状態でもあります。
図で示した「コンフォートゾーン」に留まっている状態で、実は、このことが、私たちが変わろうとする意欲を妨げています。

自分の価値観やパターンに囚われると、異なる価値観を受け付けない「柔軟性のないマインドセット」が出来上がります。
そのような人は多様性を認めようとせず、「自分に都合の良い現状や従来の考え方」を維持しようとします。
”自分に都合の良い現状の維持”を望む人にとっては、「現状」が幸せかどうかが重要なのではなく、自分にとっての「当たり前」を維持し続ける事に意味があるのです。

そのような「柔軟性のないマインドセット」を持っている人が、新たな知識・技術・行動・思考・態度・価値観・世界観を獲得・生生することを選択し、ストレッチゾーンに挑戦するためには、どのようにしたら良いのでしょう?

以下、いくつかの方法をご紹介します。

・変化の実態を理解する(身の回りでどのような変化が起きており、自分にどのような影響を与えるかを理解する)
・すぐに結果の出る小さな進化(学習)を体験し、「想像よりリスクが小さく、自分にもできる!」ことを実感する
・自分が変化・進化したことにより充実した結果を得た経験を思い出す
・変化に対応する具体的な行動や学習方法を知る
・「変化・進化」の具体的なメリット(価値)をリストアップする(手の届きそうな身近な事例)
・「変化・進化」を評価する環境を醸成する(変化を推奨する社内風土、変化・進化に積極的な知人を増やす)
・「変化・進化」を遂げることでより良いキャリアを築いた身近な人(モデル)を紹介する
・「変化・進化」に対応しないことがリスク(脅威)である事例を示す

最後の方法はショック療法ではありますが、非常に硬いマインドセットを持った人には有効かもしれません。